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SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)

AWS SAA を独学で進める手順|私が実際にやった順番

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結論から言うと

私が2022年にSAAを独学で取得したときは、試験ガイド確認→参考書1周→問題演習と間違いノート→苦手分野のハンズオン→通し練習の5ステップで進めました。順番を守ることで、どの段階でも「今自分が何をやっているか」が明確になり、迷って時間を無駄にする場面が減ったと感じています。

この記事でわかること

  • 5ステップの概要と各ステップが必要な理由
  • 私が参考書を1周する際にやっていたこと、やらなかったこと
  • 問題演習で正答率が伸びないときにやり方を変えたこと
  • ハンズオンをどのタイミングでどの範囲に絞ったか
  • 通し練習が本番の時間感覚の掴み方として機能した経緯

先に結論:順番を持つことで迷う時間が減った

独学は自分でペースを作れる反面、何をどの順番でやればいいかを誰も教えてくれません。私が2022年にSAAを取得したとき、手順をあらかじめ決めていたことで、「今日は何をやればいいかわからない」という迷いがほとんどありませんでした。

私がやった順番をひとことで言うと、「全体像を掴む→インプット→アウトプットと振り返り→弱点の補強→通し確認」という流れです。この5ステップを、以下でそれぞれ詳しく書きます。

合否や必要な時間には個人差があります。以下は私ひとりの記録ですが、順番の考え方は参考になるかもしれません。

ステップ0:始める前に揃えること

勉強を開始する前に、2つだけ準備しました。公式試験ガイドを手元に置くことと、自分のAWSアカウントを作ることです。

公式試験ガイドの入手

AWSの公式認定ページから試験ガイドのPDFを入手できます。無料で、日本語版があります。最初に分野名・比率・試験の形式を確認しておくと、参考書を読むときの「地図」になります。

試験ガイドを読んだ印象として、分野ごとのタスクの例が列挙されていますが、具体的なサービス名は参考書のほうが詳しいです。試験ガイドは「範囲の外枠を掴む」のに使い、詳細は参考書に任せる、という使い分けで十分でした。

AWSアカウントの準備

無料利用枠があるので、まず個人アカウントを作って環境を用意しました。ステップ4のハンズオンで使います。最初から作っておくと、インプット段階で「これ実際にどうなるんだろう」と思ったときにすぐ試せます。

アカウントを作ったらすぐにルートユーザーのMFAと請求アラートを設定しました。ハンズオン中のリソース消し忘れで課金が発生するリスクを下げるためです。私は試験勉強中に作ったリソースで実際に数百円の課金が発生したことがあります。

ステップ1:公式試験ガイドで全体像を確認する(約1〜2時間)

先にも書きましたが、参考書に入る前に試験ガイドを1〜2時間かけて読みます。ここでは精読は不要で、「どんな分野がどのくらいの割合で出るか」と「各分野でどういう観点が問われるか」を頭に入れるだけで十分です。

試験ガイドを読んで記録すること

私は試験ガイドを読みながら、4分野の名前と比率をノートのトップページに書きました。参考書を読んでいて「この話はどの分野に入るんだろう」と思ったときにすぐ参照できるようにするためです。

分野の比率についてはSAAの出題範囲と配点に詳しく書きました。分野ごとに何が問われるかを把握しておくと、参考書の各章が「どの分野に対応しているか」が見えてきます。

やらなかったこと

試験ガイドに書かれているタスクの例の箇条書きを、この段階でノートに書き写したり暗記したりすることはしませんでした。詳細が書かれているわけではなく、参考書を読まないとわからない言葉も多いためです。全体像だけ掴んで次に進みました。

ステップ2:参考書を1周する(約30〜40時間)

市販の対策本を1冊選んで、全体を1周します。私は書店で数冊を手に取り、図や例の多さで選びました。どの本が自分に合うかは人によるので、実際に立ち読みして決めるのが早いと思います。

1周目の読み方

1周目は精読しません。知らないサービス名・概念が出てきたときに「そういうものがあるんだな」と把握する程度で進めます。よくわからないところで止まって調べていると、1周するのに2倍以上の時間がかかります。

「あとで戻ってくる」という約束で先に進む感覚です。私は「よくわからない」ページの端を折りながら読み進め、1周したあとに折ったページだけ2周目で精読しました。

ただし、IAMについては例外で1周目から丁寧に読みました。権限設計の話は後の分野でも前提として出てくるため、曖昧なまま進むと後で余分に時間がかかると判断したからです。

参考書を読みながらやること

各章を読んだあと、自分の言葉で「このサービスは何のためにあるか、一言で言うと」を書くようにしました。長い説明を自分の言葉に圧縮する作業は、記憶の整理に有効でした。

後から似たサービスが出てきたとき、「あのときの一言と何が違うか」という比較ができます。機能の説明をそのまま書き写すより、自分の理解での要約にしたほうが、見返したときに有益でした。

参考書だけで済まないところ

参考書の文章だけでは理解が進まないサービスがありました。私の場合はサーバーレスの一連のサービスと、ネットワーク関連の概念でした。こういうところは、公式のAWS Skill Builderにある無料コンテンツで補いました。図解や動画があるので、文字を読むより理解が速い場合があります。

ステップ3:問題演習と間違いノート(約40〜50時間)

参考書を1周したあと、問題演習に移ります。私が最も時間をかけたのはここで、全体の約3割〜4割をこのステップに使いました。

問題演習の進め方

最初から全問を本番形式で解くのではなく、分野ごとに分けて解き始めました。参考書の分野別の流れに合わせて問題を解くことで、「今読んだ内容が問題でどう問われるか」をすぐに確認できます。

ある程度分野を回したあとは、ランダム出題に切り替えました。分野別で解いていると「この章だからこのサービスが正解だろう」という誘導が効いてしまい、本番に近い思考の練習にならないためです。

💬

問題演習を始めた最初の1週間、正答率が40%台のときは正直不安でした。「このペースで本当に受かるのか」という気持ちになりましたが、間違いの理由をノートに書く作業を続けていたら、2週間後には60%台になりました。正答率の数字に一喜一憂するより、間違いの理由の質を上げることが重要だと気づきました。

間違いノートの作り方

私が続けられた間違いノートの方法は、とにかく短く書くことです。「なぜ間違えたか」を1〜2行で書き、正解の判断軸を1行で書く。それだけです。

長く書こうとすると続きません。問題番号・間違いの理由・正解の判断軸、この3点を5分以内で書くルールにしました。見返すときも短いほうが速く読めます。

間違いの理由のパターンとして、「キーワードを見落とした」「2択に絞れたが選択を誤った」「前提を混同していた」という3種類が多かったです。パターンが見えてくると、「また同じ型で間違えている」と気づけるようになります。引っかかりやすい問題の型についてはSAAで引っかかりやすい問題の型に整理しています。

正答率が伸びないときにやり方を変えたこと

問題を解いて間違いをノートに書く、という繰り返しをしていたのに正答率が伸びない時期がありました。そのとき気づいたのは、「間違いノートを書くだけで見返していない」という問題でした。

見返す仕組みを作り直しました。具体的には、次の日の最初の10分を「前日の間違いノートを読む」に使うようにしました。これだけで、同じパターンで間違える頻度が明らかに減りました。

ステップ4:苦手分野のハンズオン(約10〜20時間)

問題演習を進めながら、正答率の低い分野が見えてきます。その分野について、実際にAWSで手を動かすのがステップ4です。全分野のハンズオンは時間がかかりすぎるため、問題演習で明確になった弱点に絞りました。

私がハンズオンをやった範囲

私が実際に手を動かしたのは、IAMのロール切り替え、Lambda+API GatewayとS3を組み合わせたサーバーレス構成、それにDynamoDBの基本操作の3つです。

IAMのロール切り替えは、参考書を読んでもいまいち理解できなかった「ロールを引き受ける」感覚を掴むためでした。実際に操作してみたら10分で理解できて、それ以来ロール関連の問題の正答率が上がりました。

サーバーレス構成は、私が最も苦手だった領域です。参考書の図だけ見ていたときは「なんとなくわかった」という状態でしたが、実際に作って動かして消す作業を2〜3回繰り返したことで、構成の意味が理解できました。

ハンズオンの注意点

作ったリソースを必ず削除することを徹底しました。EC2やRDSは起動しているだけで課金が続くサービスがあります。ハンズオン後に「削除した」という記録を残すようにしました。

AWSのWeb管理コンソールは定期的に更新されるため、参考書や記事の手順と画面が違う場合があります。戸惑うことが多いですが、「公式ドキュメントの最新版を参照する」という習慣を身につける良い機会だと考えることにしました。

ステップ5:通し練習と直前の詰め(約10時間)

受験の2〜3週間前から通し練習を始めました。本番と同じ65問・130分という条件で1セット解く形です。時間を計ることで、本番の時間感覚を掴むのが目的です。

通し練習でわかったこと

最初に通しで解いたとき、65問を解き終えるのに105分かかりました。残り25分あると思っていたら、実際には15問に見直しフラグを立てていて、それを1問あたり1〜2分見直すとちょうどよかったです。

練習なしで本番を迎えていたら、時間配分で焦っていたと思います。通し練習は正答率の確認だけでなく、自分の解くペースを把握するためにも有効でした。

直前の詰め

受験前日は新しい内容を入れませんでした。間違いノートを1周見返して、よく間違えた問題のパターンだけ確認して終わりにしました。

新しい情報を入れると、それが頭の中で他の知識と干渉して混乱することがあります。前日は「確認と整理」に徹するほうが当日のコンディションが良かったです。受験前日の使い方についてはSAA直前チェックリストに詳しく書きました。

順番を変えるとどうなるか

この5ステップの順番を崩した場合に起きそうなことも書いておきます。実際に私が試みて失敗したケースです。

問題演習を先にやろうとしたことがあります。「問題を解きながら学ぶほうが効率的」と思ったのですが、参考書を1周していない状態では選択肢の意味がわからず、解説を読んでも文脈が掴めませんでした。結局参考書に戻り、最初からやり直しになりました。

ハンズオンを最初の段階でやりすぎたこともありました。「手を動かしながら覚えよう」とハンズオンに時間を使いすぎて、全体の範囲を確認するタイミングが遅れました。ハンズオンは苦手分野の補強として使うもので、インプット代わりにはなりにくいと感じています。

独学が続かないと感じたとき

独学の最大の弱点は、詰まったときに聞ける相手がいないことです。私は詰まった部分をAWSの公式フォーラムや技術系のQ&Aサイトで検索することで解決していましたが、時間がかかる場面もありました。

⚠️ 注意点

独学で進めるかどうかは前提知識と状況によります。AWSについて質問できる環境がない、または途中で止まりがちな場合は、学習サービスの利用も選択肢に入ります。何を使うかの比較はSAAの問題集はどれを使うかにまとめています。合否には個人差がありますし、当サイトが特定の学習方法を保証するものではありません。

独学でどこまで進めるかについての考え方はAWS資格は独学で取れるかに整理しました。費用をかけるかどうかの判断材料になると思います。

参考書の選び方

市販のSAA対策本は複数あります。私は書店で数冊を実際に手に取って比較しました。本を選ぶときに重視した観点を書いておきます。

図解の多さと解説のスタイル

図解の多い本を優先して選びました。AWSのアーキテクチャは視覚的に整理すると理解が速く、後で見返したときに頭の中に絵が浮かびやすいためです。特にサービス間の関係や通信の流れを矢印で示しているページが多い本は、設計の話が理解しやすかったです。

次に「サービスの使う状況」が書かれているかを確認しました。機能の列挙ではなく「この困りごとにはこのサービス」という形で説明されているほうが、問題を解くときの引き方と一致します。

問題集の解説の充実度

付属の問題集の解説が「正解は〇〇」で終わっている本と、「なぜ他の選択肢が不正解か」まで書いてある本では、間違えた問題から得られる情報量が違います。後者を選んだほうが、同じ時間での学習効率が高いです。

メインの本を1冊に絞る

複数の本を同時に進めようとすると「どちらを主にするか」で迷う時間が発生します。私は1冊をメインに決め、理解できない箇所は公式ドキュメントかAWS Skill Builderの無料コンテンツで補う形にしました。

本を読む速度と自分の合性

参考書は情報量が多いため、最初のページから全部理解しながら読み進めようとすると時間がかかります。私は1周目は全体を流し読みし、「こういう話が出てくる」という全体像を掴むことを優先しました。2周目から詰まった箇所を精読する形にすることで、最初から詰まって進まなくなる状態を避けました。

読む速度が遅いほうだと感じる場合は、全体像の把握を先にするこの方法が合うかもしれません。逆に1つずつ完全に理解したうえで進みたい場合は、分野を区切って「この分野を理解してから次の分野へ」という順番にするほうが合う可能性があります。

勉強記録を付ける目的と続け方

私はスプレッドシートで勉強記録を付けていました。記録する内容はシンプルに、日付・時間・やったこと・間違えた問題番号の4列だけです。

記録が役立った場面

合計時間の把握が最も効いた使い道でした。「もう100時間やった」という感覚と実際の記録に差があることに気づいて、感覚だけで判断していたら早期に受験してしまうリスクがありました。記録することで「あと何時間必要か」を現実的に見積もれました。

分野別の時間分布も確認できました。コスト最適化に20時間以上使っている一方で弾力性に10時間しか使っていない偏りが、記録から見えました。この偏りに気づかなければ、弱点のまま本番を迎えていたと思います。

間違えた問題番号を残しておくことで、「同じ問題で繰り返し間違えているか」が後からわかります。同じ番号が3回以上登場したら、その分野の理解に問題があるシグナルとして扱いました。

記録を続けるための粒度

記録は1行30秒で書ける量にしないと続きません。最初は詳しくコメントを書こうとしましたが、1回の記録に10分かかって2日で挫折しました。日付・時間・一言でいいと割り切ることで継続できました。

モチベーションが落ちたときにやったこと

独学は外から強制される締め切りがないため、モチベーションの管理は自分次第です。私が実際にやった対処を書きます。

目標のサイズを小さくする

「合格する」という最終目標だけを見続けると、現在地との距離が遠く感じます。私は「今週は問題演習を80問解く」「この分野の正答率を5%上げる」という1週間単位の目標に変えました。1週間で達成できる規模にすることで、前進している感覚を保てました。

勉強の形式を変える

テキストを読む日・問題を解く日・ハンズオンをやる日を意図的に混ぜました。特にハンズオンは気分転換として機能し、「AWSを触るのが楽しい」という感覚を取り戻すきっかけになりました。単調さが続くとモチベーションが落ちるので、形式の変化を意図的に入れることをすすめます。

空いた後の再開の仕方

2週間勉強できなかった時期がありました。再開するとき「最初からやり直し」ではなく、「直前まで解けていた問題をもう一度解く」という入り方にしました。できる問題から始めることで「まだ覚えている」という感覚が戻り、再開のハードルが下がりました。

💬

繁忙期に2週間空けたあと、最初の日に間違いノートを5分だけ読んだら思ったより記憶が残っていました。「もう全部忘れた」という感覚は過大評価で、実際にはかなりの部分が残っていました。この感覚を確認してから、再開が怖くなくなりました。

SAAを取ったあとに気づいた独学の注意点

2024年にSAPを受験したとき、SAAの独学方法を振り返る機会がありました。SAP準備の中でSAAの知識が出てきたとき、「ここをもっと深く理解しておけばよかった」と感じた部分があります。

表面的な理解で済ませていた箇所

IAMのロールと信頼ポリシーの関係は、SAAの範囲では「ロールを使えば良い」という判断で解けていた問題がありました。しかしSAPでは「なぜそのロールがその操作を許可されているか」まで理解していないと解けない問題になります。

「試験に受かるための理解」ではなく「使いこなすための理解」を意識しておくと、後の学習で積み上げやすくなります。これはSAP受験後に初めて気づいた点ですが、SAAの独学段階で知っておけばよかったと感じています。

独学中に活用できたリソース

公式ドキュメントのFAQは、よくある疑問への回答がまとまっていて調べ物に向いていました。参考書で疑問が残った箇所をFAQで調べることで、追加のコストなしに理解を補えた場面が多かったです。

AWS Skill BuilderのFree Tierで使えるデジタルトレーニングコースも使いました。短い動画と確認テストがセットになっていて、特定のサービスを短時間でおさらいするのに向いていました。

独学か講座かを選ぶ観点

私は独学でSAAを取得しましたが、すべての人に独学が向いているわけではありません。知識の整理が難しい場合、個人では疑問を解消しにくい場合、スケジュール管理が苦手な場合は、講座や学習サービスを使うほうが効率的なこともあります。

独学と学習サービスの使い方の考え方についてはAWS資格は独学で取れるかに書いています。自分のスタイルと状況に合わせて選ぶことをすすめます。

SAAに次いでSAPを目指す場合の難易度の差についてはSAPの難易度に書きました。SAAの出題範囲の詳細はSAAの出題範囲と配点で分解しています。

まとめ

  • 5ステップの順番:試験ガイド確認→参考書1周→問題演習と間違いノート→苦手分野のハンズオン→通し練習
  • 試験ガイドを最初に読むことで、参考書の各章が「どの分野に対応するか」が見えてくる
  • 参考書は図解が多く・ユースケース説明があり・解説が詳しいものを1冊メインに選ぶ
  • 参考書の1周目は精読せず全体を通す。2周目で詰まった箇所だけ精読する
  • 本の読み方は自分のペースに合わせる。全体像先行か分野別完結か、スタイルに合う方を選ぶ
  • 問題演習で重要なのは問題数より「間違いの理由を書いて見返す」こと
  • 勉強記録は1行30秒で書ける粒度にして継続する。時間の記録が偏りの発見に役立つ
  • モチベーションが落ちたときは目標を小さくし、形式を変え、完全に止めないことを優先する
  • ハンズオンは全分野でなく、問題演習で見えた弱点に絞って実施する
  • 通し練習は正答率の確認だけでなく、本番の時間感覚を掴むために有効
  • 合否と必要な時間には個人差がある。この記事は私ひとりの記録

勉強記録を付ける目的と続け方

私はスプレッドシートで勉強記録を付けていました。記録する内容はシンプルに、日付・時間・やったこと・間違えた問題番号の4列だけです。

記録が役立った場面

合計時間の把握が最も効いた使い道でした。「もう100時間やった」という感覚と実際の記録に差があることに気づいて、感覚だけで判断していたら早期に受験してしまうリスクがありました。記録することで「あと何時間必要か」を現実的に見積もれました。

分野別の時間分布も確認できました。コスト最適化に20時間以上使っている一方で弾力性に10時間しか使っていない偏りが、記録から見えました。この偏りに気づかなければ、弱点のまま本番を迎えていたと思います。

間違えた問題番号を残しておくことで、「同じ問題で繰り返し間違えているか」が後からわかります。同じ番号が3回以上登場したら、その分野の理解に問題があるシグナルとして扱いました。

記録を続けるための粒度

記録は1行30秒で書ける量にしないと続きません。最初は詳しくコメントを書こうとしましたが、1回の記録に10分かかって2日で挫折しました。日付・時間・一言でいいと割り切ることで継続できました。

モチベーションが落ちたときにやったこと

独学は外から強制される締め切りがないため、モチベーションの管理は自分次第です。私が実際にやった対処を書きます。

目標のサイズを小さくする

「合格する」という最終目標だけを見続けると、現在地との距離が遠く感じます。私は「今週は問題演習を80問解く」「この分野の正答率を5%上げる」という1週間単位の目標に変えました。1週間で達成できる規模にすることで、前進している感覚を保てました。

勉強の形式を変える

テキストを読む日・問題を解く日・ハンズオンをやる日を意図的に混ぜました。特にハンズオンは気分転換として機能し、「AWSを触るのが楽しい」という感覚を取り戻すきっかけになりました。単調さが続くとモチベーションが落ちるので、形式の変化を意図的に入れることをすすめます。

空いた後の再開の仕方

2週間勉強できなかった時期がありました。再開するとき「最初からやり直し」ではなく、「直前まで解けていた問題をもう一度解く」という入り方にしました。できる問題から始めることで「まだ覚えている」という感覚が戻り、再開のハードルが下がりました。

💬

繁忙期に2週間空けたあと、最初の日に間違いノートを5分だけ読んだら思ったより記憶が残っていました。「もう全部忘れた」という感覚は過大評価で、実際にはかなりの部分が残っていました。この感覚を確認してから、再開が怖くなくなりました。

SAAを取ったあとに気づいた独学の注意点

2024年にSAPを受験したとき、SAAの独学方法を振り返る機会がありました。SAP準備の中でSAAの知識が出てきたとき、「ここをもっと深く理解しておけばよかった」と感じた部分があります。

表面的な理解で済ませていた箇所

IAMのロールと信頼ポリシーの関係は、SAAの範囲では「ロールを使えば良い」という判断で解けていた問題がありました。しかしSAPでは「なぜそのロールがその操作を許可されているか」まで理解していないと解けない問題になります。

「試験に受かるための理解」ではなく「使いこなすための理解」を意識しておくと、後の学習で積み上げやすくなります。これはSAP受験後に初めて気づいた点ですが、SAAの独学段階で知っておけばよかったと感じています。

独学中に活用できたリソース

公式ドキュメントのFAQは、よくある疑問への回答がまとまっていて調べ物に向いていました。参考書で疑問が残った箇所をFAQで調べることで、追加のコストなしに理解を補えた場面が多かったです。

AWS Skill BuilderのFree Tierで使えるデジタルトレーニングコースも使いました。短い動画と確認テストがセットになっていて、特定のサービスを短時間でおさらいするのに向いていました。

SAAに次いでSAPを目指す場合の難易度の差についてはSAPの難易度に書きました。SAAの出題範囲の詳細はSAAの出題範囲と配点で分解しています。

まとめ

  • 5ステップの順番:試験ガイド確認→参考書1周→問題演習と間違いノート→苦手分野のハンズオン→通し練習
  • 試験ガイドを最初に読むことで、参考書の各章が「どの分野に対応するか」が見えてくる
  • 参考書は図解が多く・ユースケース説明があり・解説が詳しいものを1冊メインに選ぶ
  • 参考書の1周目は精読せず全体を通す。2周目で詰まった箇所だけ精読する
  • 問題演習で重要なのは問題数より「間違いの理由を書いて見返す」こと
  • 勉強記録は1行30秒で書ける粒度にして継続する。時間の記録が偏りの発見に役立つ
  • モチベーションが落ちたときは目標を小さくし、形式を変え、完全に止めないことを優先する
  • ハンズオンは全分野でなく、問題演習で見えた弱点に絞って実施する
  • 通し練習は正答率の確認だけでなく、本番の時間感覚を掴むために有効
  • 合否と必要な時間には個人差がある。この記事は私ひとりの記録

よくある質問

参考書は何周読めばいいですか?

私は2周しました。1周目はざっと全体を通し、2周目は1周目で理解が甘かった箇所だけ精読しました。全部を等しく精読すると時間が足りなくなるので、優先順位をつけて読むほうが効率的です。

ハンズオンは必須ですか?

必須かどうかは人によりますが、私の場合はIAMとサーバーレスとストレージの3つについてハンズオンをやって初めて「使い方がわかった」感覚になりました。本を読むだけでは解けなかった問題が、ハンズオン後に解けるようになった場面があったので、効果はありました。

独学でどのくらいの期間かかりますか?

私は週に11時間ほどのペースで約3か月でした。ただし週の時間量と前提知識によって期間は変わります。期間の目安については難易度と勉強時間の記事に書いています。

途中でやる気が続かなくなったらどうすればいいですか?

私は繁忙期に2週間空いてしまい、感覚が戻るのに時間がかかりました。その後「毎日最低5分だけ開く」を守るようにしてから継続できました。全力でやれない日があっても完全に止めないことが重要だと感じています。

桑原 拓

2017年からインフラ実務、2022年に SAA、2024年に SAP 取得

事業会社の情報システム部門でインフラを担当している会社員です。社内システムのオンプレ運用から入り、いまは AWS への移行と運用設計を担当しています。AWS認定は SAA と SAP を取得済み、DVA は勉強中です。市販教材と公式ドキュメントだけで独学したので、どこでつまずくかは一通り経験しました。勤務先の都合で実名は出していません。

どういう基準で書いているか