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SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)

AWS SAA の難易度と勉強時間の目安|実務2年で受けた記録

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結論から言うと

私の場合は実務2年の状態から約120時間、期間にして3か月ほどで受験しました。SAAは暗記量そのものより「条件が複数あるときにどれを優先するか」を問われる点が難しく、そこに慣れる時間を確保できるかが分かれ目だと感じています。必要な時間には個人差があります。

この記事でわかること

  • SAAの試験形式(問題数・時間・合格ラインとスコアの仕組み)を公式ガイドから確認する方法
  • 私が実際にかけた約120時間の内訳と、週あたりの割り振り方
  • 実務経験の有無で必要時間がどう変わりそうか、その考え方
  • 難しいと感じた3つのポイントと、私がやった対処

先に結論:私は実務2年から約120時間、3か月かかりました

2022年にSAA(AWS Certified Solutions Architect – Associate)を受けたときの記録です。当時の私は事業会社の情報システム部門でインフラを担当していて、AWSに触り始めて2年ほど。EC2とVPCとS3は業務で日常的に使っていましたが、サーバーレスやコンテナはほとんど触っていませんでした。

その状態から、勉強を始めて受験するまでに約3か月、記録していた時間を足すと約120時間でした。

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私のSAAの実績(2022年)
- 前提:AWS実務約2年。オンプレのインフラ運用は5年ほど
- 期間:約3か月(平日1時間+土日3時間ずつが基本)
- 合計:約120時間
- 受験回数:1回
- いちばん時間を使ったところ:サーバーレス関連と、複数条件から優先順位を決める設問への慣れ

この数字はあくまで私ひとりの記録です。合否も必要な時間も個人差が大きいので、そのまま自分に当てはまるとは考えないでください。

「難しい」と言われる理由は暗記量ではない

SAAが難しいと言われる理由を、私は最初「覚えるサービスが多いから」だと思っていました。実際に受けてみると、そこはあまり本質ではありませんでした。

本当に難しかったのは、選択肢が全部それらしく見えるところです。4つの選択肢のうち、明らかな間違いは1つか2つで、残りは「どれでも動くけれど、この条件だとこれが適切」という差でした。この判断に慣れるまでが時間がかかります。

このあたりの見分け方はSAAで引っかかりやすい問題の型に切り分けて書きました。

試験の形式を公式ガイドで確認する

難易度を語る前に、まず形式を押さえておきます。以下は2026年8月1日時点で私がAWSの公式試験ページと公開されている試験ガイドで確認した内容です。

問題数・時間・スコア

項目 内容
問題数 65問
試験時間 130分
出題形式 択一選択問題と複数選択問題
スコア範囲 100〜1000
合格ライン 720
受験料 150 USD(日本円の請求額は為替・税により変動)

1問あたり2分ということになりますが、実際には読むのが速い問題と遅い問題の差が大きいです。私は最初に一周して、迷った問題に見直しフラグを付けておき、残り時間で戻る形にしました。

合格ラインの読み方に注意する

720という数字を見ると「72%取ればいい」と読みたくなりますが、公式にはスケールドスコアであって素点の割合とは一致しないと説明されています。問題ごとの難易度が重み付けされるため、模試で72%取れたから大丈夫、とは言えません。

⚠️ 注意点

模擬試験の正答率と本番のスコアは別物として扱ってください。私は本番前の模試で7割台後半を行き来していましたが、本番のスコアがそれと同じ水準になる保証はどこにもありませんでした。模試の点数の使い方は模擬試験をどう使うかに書いています。

出題分野と比率

公式試験ガイドには、4つの分野と出題比率が記載されています。私が確認した時点では次のとおりでした。

分野 比率
セキュアなアーキテクチャの設計 30%
弾力性に優れたアーキテクチャの設計 26%
高性能なアーキテクチャの設計 24%
コストを最適化したアーキテクチャの設計 20%

比率が均され気味なので「ここだけ捨てる」という戦略は取りにくい構成です。分野ごとの中身はSAAの出題範囲と配点で分解しました。

なお試験は改訂されます。試験コードや分野比率が変わることがあるので、申し込む前に必ず公式の試験ガイドの最新版を確認してください。私はこの記事を更新するたびに確認していますが、常に追えているとは限りません。

私が実際にかけた120時間の内訳

記録を残していたので、ざっくり分解します。

内訳

フェーズ 時間 やったこと
全体像の把握 約15時間 公式試験ガイドを読む、対策本を1周ざっと読む
インプット 約35時間 対策本を分野ごとに精読、知らないサービスを公式ドキュメントで補う
ハンズオン 約20時間 自分のアカウントでサーバーレス構成を作って壊す
問題演習 約40時間 問題を解いて、間違いの理由をノートに書く
直前の詰め 約10時間 間違いノートの見直し、模試

いちばん効いたのは問題演習の40時間ですが、その前の全体像15時間を飛ばしていたら、演習の効率はもっと悪かったと思います。

週あたりの割り振り

平日は帰宅後に1時間、土日はそれぞれ3時間を基本にしていました。週にすると11時間で、3か月弱で120時間ほどになる計算です。

ただし実際には出張や繁忙期で丸1週間触れない週もありました。そういう週があると勘が鈍るので、5分でもいいから毎日開くことだけは守るようにしました。この習慣の作り方はAWSの勉強が続かないときに変えたことに書いています。

💬

繁忙期に2週間空けたとき、戻ってきたら問題の正答率が明らかに落ちていました。そこから「触れない日はスマホで問題を3問だけ解く」に変えたら、少なくとも戻すための時間はほとんど要らなくなりました。

前提知識によって必要時間はどれくらい変わりそうか

ここは私の体験ではなく、公開されている合格記録と、社内で取った同僚から聞いた範囲の話です。断定はできませんが、傾向として次のように整理しています。

AWS実務あり(1年以上)

私と近い条件です。範囲の半分くらいは「知っているものの確認」になるので、100〜150時間程度に収まっている人が多い印象です。

ただし、担当していない領域は完全に未知なので、そこにどれだけ穴があるかで変わります。私の場合はサーバーレスとコンテナが穴でした。

AWS未経験だがインフラ経験あり

オンプレのサーバやネットワークをやってきた方です。ネットワークやセキュリティの考え方は流用できるので、AWS固有のサービス名と設計思想を覚える時間が主になります。

社内でこの条件の同僚は、150〜200時間くらいかけていました。オンプレの常識がそのまま通じない部分(たとえばスケールの考え方や、マネージドサービスに任せる範囲)で戸惑うと聞いています。この差についてはオンプレ運用からクラウドへ移るときにつまずいたことに自分の経験を書きました。

IT実務そのものが浅い

ここは私が体験していないので、はっきりしたことは書けません。サーバー、ネットワーク、データベースといった前提用語から入る必要があるぶん、時間はさらに必要になるはずです。

前提知識として何が要るかを調べた内容は実務未経験でもSAAに受かるかにまとめました。

⚠️ 注意点

上に書いた時間はすべて目安で、根拠は私の記録と、周囲から聞いた範囲の話です。統計的な調査ではありません。同じ時間をかけても結果は人によって違いますし、当サイトが合格を保証するものでもありません。

私が難しいと感じた3つのポイント

1. 「最も適切なもの」の判断基準がぶれる

さきほども書きましたが、これがいちばん厄介でした。設問には必ず条件が付いています。「コストを最小限にしたい」「運用の手間を減らしたい」「可用性を最優先したい」といった条件です。

同じ構成でも、条件が違えば正解が変わります。私は問題を解くとき、まず条件の部分に線を引くようにしました。選択肢から読むと、それらしいものに引っ張られます。

2. マネージドサービスに寄せる発想に慣れるまで

オンプレ育ちだと、自分で作って自分で管理する構成が自然に思えます。ところがSAAでは、運用負荷を下げる方向、つまりAWSのマネージドサービスに任せる方向が正解になりやすい傾向がありました。

EC2にソフトを入れて自前で組む選択肢と、マネージドサービスを使う選択肢が並んでいたら、条件に「運用負荷」や「管理不要」といった言葉が入っていないか確認する。これを癖にしてから、正答率が上がりました。

3. サービス名が似ているものの区別

似た名前や似た用途のサービスがあり、最初はどれがどれだかわかりませんでした。私は区別が必要なものだけを表にして、「どういう困りごとのときに選ぶか」を1行で書き添えるノートを作りました。

サービスの機能を全部書くと量が増えて見返さなくなるので、選ぶ理由を1行だけにしたのが自分には合っていました。具体的な進め方はSAAを独学で進める手順に書いています。

分野別に、どこで時間を食ったか

4つの分野それぞれについて、私がどこに時間をかけたかを書きます。前提が違えば配分も変わるはずですが、目安として。

セキュアなアーキテクチャの設計(30%)

比率がいちばん高い分野です。IAMのユーザー・グループ・ロール・ポリシーの関係、権限の与え方、鍵の管理、通信の暗号化あたりが中心でした。

私はオンプレでActive Directoryを触っていたので権限設計の考え方自体は入りやすかったのですが、ロールを引き受けるという発想には慣れが要りました。オンプレだと「このアカウントにこの権限を付ける」で終わるところが、AWSでは「一時的に権限を借りる」形が基本になります。ここは自分のアカウントで実際にロールを作って切り替えてみたのがいちばん効きました。時間にして15時間くらい使っています。

弾力性に優れたアーキテクチャの設計(26%)

可用性と復旧の分野です。マルチAZとマルチリージョンの違い、どこまで自動で復旧するか、バックアップからどのくらいで戻せるか、といった観点でした。

ここは業務でシステムの冗長化を考えたことがあったので、比較的スムーズでした。ただしAWS固有の「どのサービスがどのレベルで冗長化されているか」は覚え直しが必要で、10時間ほど使いました。

高性能なアーキテクチャの設計(24%)

性能を出すためにどのサービスを選ぶかという分野です。キャッシュ、コンテンツ配信、ストレージの種類の使い分け、データベースの読み取り性能をどう上げるか、といった話が出てきます。

ストレージの種類の使い分けは、名前と特徴を並べただけでは覚えられませんでした。「どういうアクセスの仕方をするデータか」から逆に引く形でノートを作り直して、ようやく整理できました。ここも15時間ほどです。

コストを最適化したアーキテクチャの設計(20%)

比率としてはいちばん低いのに、私がいちばん苦戦したのがここでした。購入方式の違い、ストレージのクラスの違い、データ転送でどこに課金が発生するか、といった話です。

特にデータ転送の課金は、業務で意識したことがなかったので完全に新規でした。ここだけで20時間近く使っています。逆に言えば、業務で請求書を見ている方なら短く済む分野だと思います。

勉強時間を削れるところ・削れないところ

限られた時間でやる前提で、私が「ここは削っても大丈夫だった」「ここは削らないほうがいい」と感じた部分を書きます。

削っても大丈夫だったところ

  • すべてのサービスを触ること。私は自信がない領域1つだけに絞りました
  • 参考書を最初から精読すること。1周目はざっと通して、2周目で詰まったところだけ精読するほうが早かったです
  • 細かい上限値の暗記。数字そのものを問われる場面は、私が受けた範囲では多くありませんでした

削らないほうがよかったところ

  • 間違えた理由を言葉にすること。ここを飛ばして問題数だけ増やした週は、正答率がまったく伸びませんでした
  • 公式試験ガイドを読むこと。15分で読める分量なのに、範囲の見取り図が手に入ります
  • 本番と同じ時間で通しで解くこと。130分で65問は、集中力の問題として練習が要りました

⚠️ 注意点

ここに書いた配分は、あくまで私の前提(AWS実務2年・オンプレ運用5年)での話です。前提が違えば、削れるところも削れないところも変わります。特に未経験から挑む場合は、私が「削っても大丈夫」と書いたところが必要になる可能性があります。

私が使っていた1日の型

時間の総量だけ書いても再現しにくいので、実際の1日の使い方も残しておきます。

平日(約1時間)

帰宅して食事のあと、22時から23時。最初の10分で前日に間違えた問題を見返し、残りの50分で新しい範囲を進めるか、問題を20問ほど解くかのどちらかにしていました。

平日に新しい分野を始めると中途半端なところで時間切れになるので、新しい分野は土曜に始めると決めていました。平日は続きと復習に充てたほうが、気持ちの負担が軽かったです。

土日(各約3時間)

午前中に2時間、夕方に1時間。午前は集中が要ること(新しい分野のインプット、ハンズオン)、夕方は軽い作業(間違いノートの整理、用語の見直し)に振り分けました。

ハンズオンは土曜の午前に固めました。環境を作って壊すのは中断しづらいので、まとまった時間が要ります。作ったリソースを消し忘れると課金が続くので、終わったら必ず削除するところまでを1セットにしていました。

記録の付け方

スプレッドシートに日付・時間・やったこと・間違えた問題番号だけを書いていました。1行30秒で終わる粒度にしないと続きません。

この記録があったおかげで、あとから「どの分野に何時間かけたか」を振り返れました。合格までの流れはSAA合格までの記録にもう少し詳しく書いています。

教材にどこまでお金をかけるか

私が使ったもの

市販の対策本を1冊、問題演習のサービスを1つ、それに公式ドキュメントとAWS Skill Builderの無料コンテンツです。合計しても1万円は超えていません。

無料で使える範囲は思ったより広く、公式試験ガイドとサンプル問題、それにAWS Skill Builderの無料コースだけでも、範囲の把握は十分できます。

お金をかける判断をするなら

一方で、独学で進めると詰まったときに聞ける相手がいません。私はそれでも進められましたが、途中で止まってしまう人が多いのも事実だと思います。

どこで費用をかけるかの分かれ目はAWS資格は独学で取れるかに整理しました。問題集そのものの選び方はSAAの問題集はどれを使うかに分けています。

受験前後にやっておくとよかったこと

申し込みを先に済ませる

私は勉強を始めて1か月ほどのタイミングで日程を押さえました。締め切りがないと後ろ倒しにする性格だったからです。日程変更には期限や条件があるので、そこは確認してから押さえてください。手順はSAAの申込み手順と受験料にまとめています。

受験形式を早めに決める

テストセンターと自宅受験のどちらにするかで、当日の準備がまったく違います。自宅受験は部屋の条件や本人確認の手順が細かいので、初回は特に確認が要ります。判断材料は自宅受験にするかテストセンターにするかに書きました。

直前にやることを決めておく

前日に新しい教材を開くと不安になるだけでした。私は前日は間違いノートの見直しだけと決めていました。見返した項目はSAA直前チェックリストに残しています。

落ちたときの動き方も決めておく

不合格の場合、次に受けられるまでの待機期間が公式のポリシーで定められています。落ちてから調べると気持ちが沈むので、先に知っておくほうが楽です。立て直し方はSAAに落ちたあとにやることにまとめました。

当日の持ち物と時間の使い方

テストセンターで受けたのですが、身分証明書を2種類求められる点だけ事前に確認しておいてよかったと思っています。当日は開始30分前に着いて、間違いノートを1周だけ見返しました。

試験中は、最初の1周で迷った問題にフラグを立てて先に進み、残り時間で戻る形にしました。65問を一度通すのに90分ほどかかり、見直しに30分、最後の10分は余らせて終わっています。時間が足りなくなるほどではありませんでしたが、余裕があるとも言えませんでした。フラグを立てた問題は15問ほどで、戻って考え直して答えを変えたのはそのうち4問だけでした。迷ったら最初の直感を残すほうが、私の場合は結果がよかったです。

SAAの次に何があるか

SAAを取ったあと、私は2年空けてSAP(プロフェッショナル)を受けました。SAAとSAPの差は想像よりはっきりしていて、設問の長さも考える単位も違います。詳しくはSAPの難易度に書きました。

そもそもSAAから始めるべきかどうか、他の認定との位置関係についてはAWS認定はどれから受けるべきかに全体像を整理しています。

資格を取ったあとの評価のされ方が気になる方は、AWS資格は転職でどう評価されるかも合わせてどうぞ。求人票の書かれ方と面接で聞かれたことを書いています。

まとめ

✅ ここだけ読めばOK

  • 私は実務2年の状態から約120時間・3か月でSAAを受けた(1回で合格。ただし個人差あり)
  • 65問130分、スコア100〜1000で合格ライン720。スケールドスコアなので模試の正答率とは別物
  • 出題比率は4分野に均され気味で「ここを捨てる」戦略は取りにくい
  • 難しいのは暗記量ではなく、条件から優先順位を判断するところ
  • 前提知識で必要時間は大きく変わる。自分に近い条件の記録を探すほうが参考になる

数字はすべて2026年8月1日時点で私が確認したものです。試験は改訂されるので、申し込む前に公式の試験ガイドで最新の内容を確認してください。合否には個人差があり、この記事は合格を保証するものではありません。

よくある質問

勉強時間はどのくらい必要ですか?

私は実務2年の状態から約120時間でした。よく見かける目安は50〜200時間と幅がありますが、これはAWSの実務経験とITの基礎知識でかなり変わるためだと思います。自分の前提に近い人の記録を探すほうが参考になります。

未経験でも受かりますか?

実務未経験で取得している方はいます。ただ私自身は実務2年の状態で受けたので、未経験の状態がどれくらい大変かは体験として書けません。必要になる前提知識を調べた内容を別記事にまとめています。

合格ラインは何点ですか?

2026年8月1日時点の公式試験ガイドでは、100〜1000のスケールで720が合格ラインと記載されています。素点の割合とは一致しないスコアリング方式なので、模試の正答率とは別物として扱ったほうがいいです。

どの教材から始めればいいですか?

私は公式試験ガイドで範囲を確認してから、市販の対策本と問題演習という順に進めました。教材の使い分けは問題集の比較記事に整理しています。

桑原 拓

2017年からインフラ実務、2022年に SAA、2024年に SAP 取得

事業会社の情報システム部門でインフラを担当している会社員です。社内システムのオンプレ運用から入り、いまは AWS への移行と運用設計を担当しています。AWS認定は SAA と SAP を取得済み、DVA は勉強中です。市販教材と公式ドキュメントだけで独学したので、どこでつまずくかは一通り経験しました。勤務先の都合で実名は出していません。

どういう基準で書いているか