AWS認定の基礎
AWS Certified DevOps Engineer - Professional(DOP-C02)とは|試験ガイドから6分野の配点と対象サービスを確認する
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結論から言うと
AWS Certified DevOps Engineer - Professional(DOP-C02)は、180分・75問・300 USD、合格ラインは100〜1000点スケールで750点のプロフェッショナル試験です。出題は6分野で、SDLC Automation 22%/Configuration Management and IaC 17%/Security and Compliance 17%/Resilient Cloud Solutions 15%/Monitoring and Logging 15%/Incident and Event Response 14%。前提資格は不要ですが、試験ガイドの想定受験者は AWS 環境のプロビジョニング・運用・管理2年以上かつソフトウェア開発ライフサイクルとプログラミング/スクリプトの経験がある人です。日本語で受験でき、テストセンターとオンライン監督付き試験を選べます。私はSAAとSAPしか取得しておらずDOP-C02は受験していないため、公式の認定ページと試験ガイド(Version 1.6)を読んで整理した調査記事です。
この記事でわかること
- 180分・75問(採点65+非採点10)・300 USD・合格750点。数字の枠は SAP とまったく同じ
- 出題は6分野。最大は SDLC Automation の22%で、IaC と Security が17%で並ぶ
- 前提資格は不要。想定受験者は AWS 運用2年以上+SDLC とプログラミング/スクリプトの経験
- 「高度なネットワーク」「DB性能最適化」「フルスタックのアプリ開発」は職務として範囲外と明記
- 対象サービスは11カテゴリにわたり、Developer Tools と Management and Governance の厚みが際立つ
AWS Certified Security - Specialty(SCS-C02)を調べたとき、公式ページに「この認定の次に取られているのは DevOps Engineer - Professional と Advanced Networking - Specialty」と書かれていました。ところが当サイトでは、プロフェッショナル帯で扱っているのが SAP だけです。
AWS のプロフェッショナルは SAP と DOP の2つで、両方そろって初めて「プロフェッショナル帯」の話になります。そこで DOP-C02 の公式試験ガイドを頭から読みました。
先にお断りしておきます。私が取得しているのは SAA と SAP だけで、DOP-C02 は受験していません。この記事は合格体験記ではなく、AWS 公式の認定ページと公式試験ガイド(DOP-C02、Version 1.6)を読んで整理した調査記事です。数字はすべて 2026年8月4日時点に確認した公表値なので、受験を決めた時点でご自身でも公式を確認してください。
AWS認定全体の並びと受ける順番はAWS認定はどれから受けるべきかに書いています。
先に結論
✅ 公式で確認できたこと(2026年8月4日時点)
- 180分・75問・300 USD。試験ガイド側では採点対象65問+非採点10問、合格ラインは 750点(100〜1000点スケール)
- 数字の枠は SAP とまったく同じ。時間・問題数・受験料・合格ラインのすべてが一致する
- 出題は 6分野。SDLC Automation 22% / IaC 17% / セキュリティ 17% / 耐障害性 15% / 監視 15% / インシデント対応 14%
- レベルは Professional。想定受験者は AWS 運用2年以上+SDLC とプログラミング/スクリプトの経験
- 前提資格は不要。ただし公式が「次に取るべき認定」として挙げているのは SCS-C02
- 日本語で受験できる。対象言語は英語・日本語・韓国語・中国語(簡体字)の4つ
- 有効期間は 3年。AWS 認定を1つ持っていると次回受験が 50%割引
読んでいていちばん意外だったのは、「範囲外の職務」が試験ガイドに明記されていることでした。ここは後述します。
DOP-C02 はどういう試験か
まず試験そのものの形から確認します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional |
| 試験コード | DOP-C02 |
| レベル | Professional |
| 試験時間 | 180分 |
| 出題数 | 75問(採点対象65問/非採点10問) |
| 問題形式 | 択一・複数回答の2種類 |
| 受験料 | 300 USD |
| 合格ライン | 750点(100〜1000点スケール) |
| 前提資格 | なし |
| 受験方式 | ピアソンVUE テストセンター/オンライン監督付き試験 |
| 対象言語 | 英語・日本語・韓国語・中国語(簡体字) |
| 有効期間 | 3年 |
| 試験ガイド | Version 1.6 |
認定ページには「75個の問題」とだけ書かれており、その内訳(採点65/非採点10)は試験ガイドを開かないと分かりません。数え方が2か所で違うように見えるので、他資格と比較するときは混同しないほうがいいと思います。
SAP と数字がまったく同じ
ここが今回いちばんはっきりした点です。SAP は180分・75問・300 USD・合格750点で、AWS SAP の難易度にも同じ数字を書きました。DOP-C02 はその4項目すべてが一致します。
| 項目 | SAA | SAP | DOP-C02 |
|---|---|---|---|
| 試験時間 | 130分 | 180分 | 180分 |
| 問題数 | 65問 | 75問 | 75問 |
| 受験料 | 150 USD | 300 USD | 300 USD |
| 合格ライン | 720 | 750 | 750 |
1問あたりの時間は180÷75で約2.4分。SAP を受けたときの実感では、この2.4分は設問を読み切るのに使い切る長さでした。ただしその重さの理由は試験ごとに違うはずで、SAP の長文シナリオと DOP-C02 の設問が同じ質だとは限りません。ここは受験していない以上、断定できないところです。
対象言語には差があります。SCS-C02 が6言語だったのに対し、DOP-C02 は英語・日本語・韓国語・中国語(簡体字)の4言語でした。日本語で受けられること自体は変わりません。
✅ 採点の考え方
未回答は誤答として採点され、当てずっぽうへのペナルティは無いと試験ガイドに明記されています。空欄で出すメリットはありません。また採点は補償方式で、分野ごとの合格ラインはなく総合点で判定されます。非採点の10問は試験中に識別できないため、見慣れない設問に時間を溶かす判断は避けたほうが無難です。
出題6分野と配点
試験ガイドに記載された6分野と重みは次のとおりです。分野名は英語の原文と、当サイトによる和訳を併記します。
| # | 分野(原文) | 和訳 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 1 | SDLC Automation | SDLC の自動化 | 22% |
| 2 | Configuration Management and IaC | 構成管理と IaC | 17% |
| 3 | Resilient Cloud Solutions | 耐障害性のあるクラウドソリューション | 15% |
| 4 | Monitoring and Logging | モニタリングとロギング | 15% |
| 5 | Incident and Event Response | インシデントとイベントへの対応 | 14% |
| 6 | Security and Compliance | セキュリティとコンプライアンス | 17% |
最大の22%と最小の14%で、差は8ポイント。突出した1分野は無いという点は SCS-C02(14〜20%)と似た構成です。ただし上位3分野(22+17+17)で56%に達するので、CI/CD・IaC・セキュリティの3本が全体の半分以上を占めます。
分野1 SDLC Automation(22%)
最大配点の分野です。タスクステートメントは4本で、CI/CD パイプラインの実装、自動テストの組み込み、アーティファクトの構築と管理、そしてインスタンス/コンテナ/サーバーレス環境へのデプロイ戦略に分かれています。
登場する具体名を拾うと、ビルドは AWS CodeBuild、デプロイは AWS CodeDeploy、アーティファクトは AWS CodeArtifact・Amazon S3・Amazon ECR、シークレット管理は AWS Secrets Manager と AWS Systems Manager Parameter Store です。イメージの作成には EC2 Image Builder が挙がっています。
デプロイ手法として明示されているのは blue/green と canary、そして可変(mutable)デプロイと不変(immutable)デプロイの対比です。テスト側は単体・結合・受け入れ・UI・セキュリティスキャンの区別と、CI/CD のどの段階でどのテストを使うかという判断が問われる書き方になっています。
「パイプラインを作ったことがあるか」がそのまま効く分野です。マネジメントコンソールでリソースを作る経験だけでは届かない範囲で、SAA の学習とは重ならない部分だと思います。
分野2 Configuration Management and IaC(17%)
IaC のタスクは、テンプレートの作成・デプロイ(AWS SAM、AWS CloudFormation、AWS CDK)に加えて、CloudFormation StackSets をマルチアカウント・マルチリージョンに適用するところまで含まれています。
構成管理サービスとして AWS OpsWorks・AWS Systems Manager・AWS Config・AWS AppConfig の使い分けが挙げられ、再利用可能なテンプレートへガバナンス統制やセキュリティ標準を組み込む手段として AWS Service Catalog・CloudFormation モジュール・AWS CDK が並びます。
さらに、アカウントの払い出しそのものを自動化するタスクが独立して置かれています。AWS Organizations と AWS Control Tower による集中管理、SCP やロール引き受けを使ったマルチアカウントの IAM 設計、AWS Config・Security Hub・Amazon Detective・Amazon GuardDuty によるスケールした統制です。
単一アカウントの中だけで完結する知識では足りないということが、この分野の記述からははっきり読み取れます。
分野3 Resilient Cloud Solutions(15%)
マルチ AZ・マルチリージョン、SLA、ステートフルなサービスのレプリケーションとフェイルオーバーが中心です。既存ワークロードの単一障害点を特定して直すというスキルが明示されているのが特徴で、クロスリージョン対応の例として DynamoDB・RDS・Route 53・S3・CloudFront が挙がっています。
分野4 Monitoring and Logging(15%)
Amazon CloudWatch の解像度・ネームスペース・ディメンションといった基礎から、メトリクスフィルタによるログからのメトリクス生成、CloudWatch メトリクスストリーム、CloudWatch Logs Insights での検索、サブスクリプションによる Kinesis・Lambda・Amazon OpenSearch Service への転送まで含みます。
分析側では AWS X-Ray、Amazon Athena、Amazon QuickSight、異常検知アラームが登場します。さらに EventBridge のイベントパターン、Route 53 と ALB のヘルスチェック、各種オートスケーリング(EC2 Auto Scaling・RDS ストレージ・DynamoDB・ECS キャパシティプロバイダー・EKS オートスケーラー)まで、「気づいて自動で動かす」ところまでが1分野に収まっています。
分野5 Incident and Event Response(14%)
最小配点ですが、内容は独立性が高い分野です。イベントを生成・捕捉・処理するサービスとして AWS Health・EventBridge・CloudTrail、処理ワークフローとして Amazon SQS・Kinesis・Amazon SNS・Lambda・Step Functions が挙げられています。ファンアウト、イベントストリーミング、キューイングといったイベント駆動アーキテクチャの型を知っているかが前提になります。
分野6 Security and Compliance(17%)
IAM のエンティティの使い分け(ユーザー・グループ・ロール・IdP・アイデンティティベース/リソースベース/セッションポリシー)、AWS IAM Identity Center によるフェデレーション、permissions boundaries による権限委譲、Organizations の SCP が並びます。
データ保護側は AWS KMS・AWS CloudHSM・ACM による暗号化、Amazon Macie による機微データ検出、AWS Network Firewall・AWS WAF・AWS Shield を含む多層防御です。監査は CloudTrail・AWS Config・VPC フローログ・CloudFormation のドリフト検出、脆弱性検出は GuardDuty・Amazon Inspector・IAM Access Analyzer が挙がっています。
⚠️ 注意点
SCS-C02 との重なりについて。 この分野に出てくるサービス名は SCS-C02 とかなり重なります。ただし同じサービスでも問われ方が違う可能性が高い点には注意が必要です。DOP-C02 側のスキル記述は「マルチアカウント・マルチリージョンでセキュリティ統制の適用を自動化する」という言い回しで、統制そのものの設計より自動化の実装に寄っています。両方受けた人の比較ではないので、ここは推測として読んでください。
「範囲外」が明記されている
この試験ガイドで特徴的なのは、想定受験者ができなくてよい職務が列挙されている点です。原文は非網羅的(non-exhaustive)と断ったうえで、次の4つを挙げています。
- 高度なネットワークの知識(例:高度なルーティングアルゴリズム、フェイルオーバー技法)
- 開発者への深いレベルのセキュリティ推奨
- データベースの設計・クエリ・パフォーマンス最適化
- フルスタックのアプリケーションコードの開発
つまり DOP-C02 は「なんでもできる人」を想定していないということです。高度なネットワークは Advanced Networking - Specialty、深いセキュリティは SCS-C02 の領域として切り出されている、と読むのが自然だと思います。
ここは受験を迷っている人にとって実務的な意味があります。「コードが書けないから DevOps は無理」ではないということでもあるからです。求められているのはフルスタック開発ではなく、パイプラインとスクリプトを扱えることです。コードへの距離感についてはインフラ担当が AWS DVA を取るべきかにも書きました。
対象サービスの傾向
試験ガイドの付録には、対象サービスがカテゴリ別に並んでいます(非網羅的かつ変更あり、との注記付き)。当サイトで数えたところ 11カテゴリにわたり、内訳の厚みに偏りがありました。
| カテゴリ | 挙げられていた項目数 | 目立つもの |
|---|---|---|
| Management and Governance | 19 | CloudFormation、CloudWatch、Config、Control Tower、Organizations、Systems Manager、Proton、Resilience Hub |
| Security, Identity, and Compliance | 18 | IAM、IAM Identity Center、KMS、CloudHSM、GuardDuty、Inspector、Macie、Security Hub |
| Developer Tools | 12 | CodeBuild、CodeDeploy、CodePipeline、CodeArtifact、CDK、X-Ray、AWS FIS |
| Storage | 11 | S3、EBS、EFS、FSx 各種、AWS Backup、Elastic Disaster Recovery |
| Database | 9 | Aurora、DynamoDB、RDS、ElastiCache、DMS |
| Networking and Content Delivery | 9 | API Gateway、CloudFront、ELB、Route 53、VPC、Transit Gateway |
| Containers | 8 | ECS、EKS、ECR、Fargate、App2Container、ROSA |
| Analytics | 6 | Athena、Kinesis Data Streams / Firehose、OpenSearch Service、QuickSight |
| Compute | 6 | EC2、EC2 Auto Scaling、EC2 Image Builder、Elastic Beanstalk、App Runner |
| Serverless | 5 | Lambda、SAM、SNS、SQS、Step Functions |
| Application Integration | 2 | AppFlow、EventBridge |
※項目数は当サイトが試験ガイドの箇条書きを数えたものです。公式が件数を公表しているわけではありません。
上位2カテゴリが Management and Governance と Security で、そこに Developer Tools が続く並びは、この試験の性格をそのまま表していると思います。アプリを作る道具より、動いているものを管理・統制・観測する道具のほうが厚い。
一方で、Machine Learning のカテゴリが存在しない点も特徴です。同じ時期に整理したAWS Certified Data Engineer - Associate(DEA-C01)やAWS Machine Learning Engineer - Associate(MLA-C01)とは対象範囲が明確に分かれています。
受験料と申し込みまわり
300 USD はプロフェッショナル帯の標準額です。日本語ページの表記も「300 USD」で、円建ての金額は書かれていませんでした。為替の影響を直接受けるので、申し込み時点のレートで確認してください。
割引について、認定ページのよくある質問には AWS 認定を1つ取得すると次回受験する AWS 認定試験が50%割引になると記載があります。SAA を持っている人はこの対象です。会社の受験料補助も含めた費用の整理はAWS認定の受験料まとめにまとめてあります。
受験方式はピアソンVUE のテストセンターとオンライン監督付き試験の両方が選べます。180分をどちらで受けるかの観点はAWS SAA を自宅受験にするかテストセンターにするかに書きました。取得後3年間の扱いはAWS認定の有効期限と再認定を参照してください。
教材と学習リソース
✅ まず一次情報を見る
どの教材を使う場合でも、最初に公式の試験ガイドを通しで読むのがいちばん確実です。6分野のタスクステートメントが「Knowledge of(知識)」「Skills in(スキル)」の2段構えで並び、サービス名まで具体的に書かれています。無料で読めて、しかも配点の一次情報です。AWS 認定の公式ページから各試験の試験ガイドとサンプル問題をたどれます。
公式ページで案内されている準備の流れは、①試験形式の問題を解いて試験内容を理解する、②不足しているスキルのデジタルコースを受講し AWS Builder Labs・AWS Cloud Quest・AWS Jam で練習する、③試験範囲を復習し試験形式の問題とフラッシュカードで補強する、④AWS Certification Official Practice Exam で準備状況を測る、という4段階です。公式のデジタル教材は AWS Skill Builder(公式) から確認できます。
DOP-C02 で難しいのは、座学だけでは分野1と分野2に手が届きにくいことだと思います。CodePipeline でパイプラインを1本通す、CloudFormation か CDK でスタックを作って壊す、といった手を動かす工程が要る範囲です。教材全般の選び方はAWS資格の教材を5種類くらべたに、独学でどこまでいけるかはAWS資格は独学で取れるかに書いています。
今回確認できなかったこと
正直に書いておきます。以下は調べたものの、確認できなかった項目です。
- 試験ガイドの改訂日:PDF には「Version 1.6」の表記しかなく、日付が記載されていませんでした
- DOP-C01 から C02 への切り替え時期:公式の告知ページを特定できていません
- DOP-C03 のような後継版の予定:告知は見当たりませんでしたが、「無い」ことを確認できたわけではありません
- 日本語版の試験ガイド:取得できたのは英語版のみです。本文中の分野名の和訳は当サイトによるもので、公式訳ではありません
- 円建ての受験料:日本語ページの記載も「300 USD」でした
- SAP との難易度の比較:数字の枠は同一ですが、体感の難易度は私が DOP-C02 を受けていないため比較できません
この記事を読んだ後の次の一歩
DOP-C02 の範囲を眺めて分かるのは、これが資格の勉強というより、そのまま職務経歴書の項目になる技術セットだということです。CI/CD パイプライン、IaC でのマルチアカウント統制、監視とインシデント対応。いずれも求人票で名指しされる要素です。
✅ スキルの市場価値を先に確認しておく
勉強を始める前に、その技術が実際どういう案件で求められているかを見ておくと、学習の優先順位が変わります。とくに CI/CD と IaC は、正社員の求人よりフリーランス案件のほうが要件が具体的に書かれていることが多く、範囲の実務的な重みを測る材料になります。雇用形態を変える前提が無くても、案件情報を見るだけで十分参考になります。
資格そのものが求人票でどう扱われるかはAWS資格は転職でどう評価されるかに、経歴書への書き方はAWS資格を職務経歴書にどう書くかに書いています。
よくある質問
Q. DOP-C02 は SAP より難しいですか?
公式に難易度の序列は示されていません。試験時間・問題数・受験料・合格ラインはどちらも180分・75問・300 USD・750点で同一です。違うのは問われる中身で、SAP が設計の妥当性を問うのに対し、DOP-C02 は CI/CD・IaC・監視・インシデント対応という運用の自動化が中心です。私は DOP-C02 を受験していないため、体感の比較はできません。
Q. コードが書けなくても受けられますか?
試験ガイドの推奨経験には「プログラミングおよび/またはスクリプトの経験」が含まれています。一方で「フルスタックのアプリケーションコードの開発」は範囲外の職務として明記されています。求められているのは開発者としての実装力ではなく、パイプラインと自動化スクリプトを扱えることだと読めます。
Q. 先に SAA を取るべきですか?
DOP-C02 に前提資格はありません。ただし AWS 認定を1つ持っていると次回受験が50%割引になるため、費用面では先に何か1つ取っておく利点があります。順番の考え方はAWS認定はどれから受けるべきかにまとめています。
Q. 取得後は何を取るのが自然ですか?
認定ページのよくある質問では、DevOps エンジニアなどの役割でさらに進むために取得されている認定として AWS Certified Security - Specialty が挙げられています。SCS-C02 の中身はAWS Certified Security - Specialty(SCS-C02)とはに整理しました。
まとめ
DOP-C02 は、SAP と数字の枠がまったく同じで、中身だけが違うプロフェッショナル試験です。180分・75問・300 USD・合格750点。この4項目が一致するため、「プロフェッショナル帯の2本目」として位置づけが分かりやすい試験だと思います。
出題は6分野で、最大は SDLC Automation の22%。IaC とセキュリティ・コンプライアンスが17%で並び、上位3分野で56%を占めます。対象サービスの厚みも Management and Governance と Security、そして Developer Tools に寄っていて、作るための道具より、動かし続けるための道具が問われる構成です。
そしてこの試験ガイドの特徴は、範囲外の職務が明記されていることです。高度なネットワーク、深いセキュリティ推奨、DB の性能最適化、フルスタック開発。これらは求められていません。守備範囲がはっきりしているぶん、準備の的が絞りやすい試験だと言えます。
私自身はこの試験を受験していません。数字はすべて2026年8月4日時点の公表値です。受験を決めた時点で、必ず公式ページと最新の試験ガイドをご自身で確認してください。
よくある質問
DOP-C02 の試験概要を教えてください。
AWS の認定ページの記載では、試験時間180分、出題75問(択一選択問題または複数選択問題)、受験料300 USD です。公式試験ガイド(Version 1.6)側では、採点対象が65問、非採点が10問と説明されています。合格ラインは100〜1000点のスケールドスコアで750点、採点は補償方式(分野ごとに合格する必要はなく総合点で判定)です。受験はピアソンVUE のテストセンターまたはオンライン監督付き試験から選べます。いずれも2026年8月4日時点で確認した公表値です。
出題範囲の配点はどうなっていますか?
試験ガイド(Version 1.6)では、Domain 1 SDLC Automation 22%、Domain 2 Configuration Management and IaC 17%、Domain 3 Resilient Cloud Solutions 15%、Domain 4 Monitoring and Logging 15%、Domain 5 Incident and Event Response 14%、Domain 6 Security and Compliance 17% と記載されています。いずれも採点対象コンテンツに対する比率です。CI/CD を中心とする SDLC Automation が最大で、IaC とセキュリティ・コンプライアンスが同率で続きます。
前提となる資格は必要ですか?
試験ガイドにも認定ページにも、前提として特定の認定が必要という記載はありません。推奨されているのは経験のほうで、AWS 環境のプロビジョニング・運用・管理の2年以上の経験、およびソフトウェア開発ライフサイクルとプログラミングまたはスクリプトの経験が挙げられています。あわせて、高度に自動化されたインフラの構築経験、OS の管理経験、モダンな開発・運用のプロセスと方法論の経験も推奨事項として書かれています。
日本語で受験できますか?
できます。認定ページの対象言語は、英語・日本語・韓国語・中国語(簡体字)の4つです。同じスペシャリティ帯の SCS-C02 がポルトガル語やスペイン語も含む6言語だったのに対し、DOP-C02 は4言語と少なくなっています。なお公式の試験ガイド PDF は英語版を確認しており、本文中の分野名の和訳は当サイトによるものです。
SAP とどちらを先に受けるべきですか?
公式に順番の指定はありません。認定ページのよくある質問では、DOP-C02 の「次に取得すべき認定」として AWS Certified Security - Specialty が挙げられているだけで、SAP との前後関係には触れられていません。試験の枠(180分・75問・300 USD・合格750点)は SAP と同一なので、差は難易度そのものより「何を問われるか」にあります。設計の妥当性を問う SAP に対し、DOP-C02 はパイプライン・IaC・監視・インシデント対応という運用の自動化が中心です。ご自身の実務に近いほうから受けるのが現実的だと思います。